御祭神
由緒・御神徳
古今和歌集「しほの山差出の磯に住む千鳥君が御代をば八千代とぞ鳴く」と歌われ、 内陸部でありながら海辺の磯の様に見えたことから古来より聖地として信仰されてきた。 現在文献に残っているものは室町期の文安五年(西暦1448年)には甲府盆地で大規模な干ばつが起きた時に、 雨乞いの神事をしたところ車軸の如く雨が降り収まり、喜んだ人々が塔を寄進したと記されている。 笛吹川沿いの道は旧青梅街道・秩父往還道が交差し賑わっており山梨の主要街道であった。 現在4月29日の例祭には1万人を越す参拝者があり、山梨県峡東地域最大のお祭りとして知られている。
主祭神は開運の神々であり厄を除き運を開くことで、厄除・方位除・健康(病気除け・癌封じ)を祈願する人々が多く訪れる。 大山祗神は伊邪那美命・伊邪那岐命の子であり木花咲耶姫命の親神であり、また最初に甜酒(あめのたむけざけ)を造ったことから酒造の神と言われる。 金毘羅神は金運・商売・交通の神であり、国常立命・大巳貴命(大国主命)・少彦名命は万物創世、縁結び・子宝、長寿・知恵授けの神である。
配神として茨城県の蚕影山神社より明治33年に御神霊の勧請を受け祀られ、当神社が山梨県全体の総取締役であり、現在も県内各地に蚕影山の石碑が残っている。
神社からの景観
神社からの景観は甲府盆地・富士山を望む景勝地であり、国土交通省の関東の富士見百景に指定されている。
・昭和24年に山梨日日新聞の「観光山梨・新十景十勝」
・昭和60年に山梨県の「歴史文化公園」に選定されている。